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過去に2回鑑定していただきました。 とても落ち着いた物腰で説教くさくなく ....

2017.02.08  I様より

泰志龍先生、今日よせていただいた者ですが、自分が迷って悩んでいたことに対して....

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母親感覚で懇切、丁寧にアドバイスをしてもらえて好感が持てました。

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『七歩の詩』

2012年11月20日 19時46分



今回のテーマ『なぜ争うのだろうか?』

原文『煮豆持作羹 漉?以爲汁 ?在釜下燃 豆在釜中泣 本是同根生 相煎何太急』

読み下し文「豆を煮て持って羹と作し ?を漉して以って汁と為す ?は釜の下に在りて燃え 豆は釜の中に在りて泣く 本とは是れ同根より生じたるに 相い煎ること何ぞ太だ急なる」

大意訳「豆を煮るのに、豆がらを燃やす。豆がらは釜の下で燃え、豆は釜の中で泣いていた。もとは同じ根から生まれた同士なのに。何故そんなに激しく煎りつけるのですか。」

 およそ1800年前の中国「魏」の曹植の作品です。曹植といえば、ずっと後の唐の時代に杜甫が登場するまで、“詩聖”と呼ばれていた文学者です。
 曹植は、『三国志』で有名な曹操の三男として生まれました。
 曹操には、多くの子供がいましたが、跡継ぎには長兄である曹丕が決定していました。しかし、偉大な軍略家でありながら、自身も優れた文学者であった曹操は、三男・曹植の類い希なる詩才を溺愛し、一時は彼を跡継ぎにと考えたこともあったようです。当然、曹丕にはそれがおもしろくありませんでした。
 「長兄以外を後継者にするとお家騒動の元になる」との判断から、曹操の死後は予定通り長兄・曹丕が後をついだのですが、重臣達の中には未だ「曹植を担ぎ出して天下を狙おう」とする者も居り、また曹植自身も「父に最も愛されていた」という自負から傲慢な発言が目立つようになります。
 曹丕にとって曹植は、実の弟でありながら非常に危険な存在でした。そこで曹丕は、「父の葬儀に参加しなかった」という理由で曹植を捕らえ、「災いの種は断ち切る!」とばかりに処刑しようとします。
 その後、兄弟の母の必死の懇願により、命を奪うことだけは思いとどまろうとした曹丕でしたが、やはり完全に許すことができません。そこで。「父に認められた、おまえの才能が本物であれば命だけは助けてやる。今から『兄弟』を題材にした詩を、「兄」「弟」という字を使わずに作れ。七歩歩く間待ってやるが、出来なければ即座に殺す。」と、無理難題とも思える宣告を行います。

 そうして、曹植が七歩歩く間に生まれた詩が、最初に書いた、豆と豆ガラの詩です。「もとは同じ母から生まれてきたのに、どうしてそんなにそんなに激しく傷つけてくるのですか?」

 「兄弟」の字を使うことなく、見事に今の兄と自分の境遇を表現した詩であり、さすがの曹丕も、曹植の命を助けます。(実際は、この話は後世の創作だと言われていますが…)その後、曹植は政権に絡むことなく、わずかな側近と共にひっそりと余生を送ったということです。


 最近の、テロ事件や宗教紛争をみていて、ふと思いました。「そういえば、イスラム教もキリスト教もユダヤ教も、もとは同じだったのではなかったでしょうか?」

人々が殺し合う悲惨な画面を見ていると『七歩の詩』が思い起こされてきました。

                   − 泰 志龍 −

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